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クリスマスプディング考察

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イギリスでは、クリスマスの12日間が
12月25日から1月5日の夜まで続きます。

なので、ただいま年末ですが、
まだクリスマスの飾りつけはそのまま。
気分も、クリスマスは終わったなー。
もうすぐ新年だ。
1月6日なる前にクリスマスの飾りつけ片付けないとなー。
という雰囲気です。

1月1日はバンクホリデー(祝日)ですが
2日からは平日扱い。
2019年は、3日から始まる公立学校もちらほら。

さて。
今回は、私の最も好きな分野である食物史!
お話は、クリスマス25日に食べるクリスマスプディング。

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今年のクリスマスは、
ウェイトローズのなんだかスペシャルなプディング(↑)を食べました。
リンゴとサイダーがいっぱい入ってます。
フルーティーでおいしかった。

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添えるソースも、
ブランデークリーム、ダブルクリーム、カスタードに加えて、
シャンパン入りシック(Thick)ブランデークリームとか、固く泡立ててある風味付きダブルクリームも。
私はこの新しいシッククリームのタイプが好きかな。

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(写真引用 https://www.goodhousekeeping.com/uk/food/food-reviews/g23858366/the-best-christmas-pudding/)

クリスマスプディングには、ドライフルーツとお酒がたっぷり。
昔ながらのプディング型に入れて、蒸して作ります。
最近ではプディング専用のプラスティックの蓋つき容器もあるみたい。

1800年代からは伝統的に、
クリスマス25日の4週間前にあたる日曜日より
さらに1週間前にあたる日曜日(ステア・アップサンデー)に作るのが伝統的。
この日に、材料を混ぜ合わせて、型に詰めます。
それを蒸してから、クリスマス当日まで常温で型に入れたまま熟成。

クリスマス当日に蒸しなおしていただきます。
いまでは電子レンジという素晴らしい調理器具があるので、
あっという間に温まる!
市販のものを買えば、さらに手軽。
容器ごと電子レンジで温めれば出来上がり。

クリスマスのごちそうを食べた後に、デザートとして出てきます。

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(写真引用 https://www.goodhousekeeping.com/uk/food/food-reviews/g23858366/the-best-christmas-pudding/)

まず、プディングとは?
という話ですが、
その昔、チューダー朝の頃に
粉をまぶした布に食材を丸くしてくるんで
蒸したものをプディングと呼びました。
そのころは、お菓子というよりも
お惣菜的な材料や味付けが多かった模様。

イギリスのキャロットケーキの歴史をたどると
やっぱりプディングのようにして作っていたことがわかります。

で、クリスマスプディングですが、
その原型に近いものが1740年代になるとプラムプディングと呼ばれて登場。

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Victorian Christmas pudding from the Illustrated London News (December 1848)

19世紀には、クリスマスプディングの名前が料理本にたくさん出てきます。
ビクトリア女王は、料理人に感謝の気持ちを表すために
クリスマスプディングに
コインを入れる習慣を始めたんだそう。


では、ミセスビートンの家政書を見てみましょう!
この本には、
子供のためのプレーン・クリスマスプディング
と、クリスマス・プラムプディングが載っています。
ビクトリア時代後半には、
クリスマスプディングが家庭のお菓子として食べられていたんですね。

19世紀になると、プラムプディングにはお酒が入ってリッチな風味になります。
ビートン夫人の家政書にある子供用にはワイングラス一杯分のブランデーが入っていません。

クリスマスプディングとほとんど同じ製法で作る
プラムプディングというのは、
当時ドライフルーツが秋の終わりにお店に出回り始めるのに合わせて作るから
冬のお菓子として作られていました。
ちなみに、果物のプラムが入っているわけではなく
ドライレーズンやカランツ、ミックスピールがたくさん。
プラムに似たような材料がたくさん入っているから
プラムプディングと名づけられたようです。
お菓子の歴史を紐解いていくのは、
楽しいですね~。 

追加で、
イエスが神の子として人前に現れたことを記念する日とする
1月6日(公現日)には
テュウェルフス・ナイトケーキというフルーツケーキが
チューダー朝のころから食べられていました。
ビクトリア女王も1月6日に
このフルーツケーキを召し上がっていたそう。

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Queen Victoria’s Twelfth Cake, from Illustrated London News (January 1849)


資料参考 https://www.futurelearn.com/courses/royal-food/0/steps/36814



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チューダー朝のクリスマス。

私がイギリスのベーキングの歴史の中で
興味深いと思うのが、チューダー朝です。

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クリスマスのテーブルを再現したところ。

一年の中で重要なお祝いであったクリスマスには、
ミンスパイとテュウェルフスナイトケーキが登場します。
ミンスパイには、
お肉を刻んだもの、ドライフルーツ、スパイス、りんごなどを加えます。
お肉とフルーツ(砂糖の代わりに甘みをつかる)を合わせるのは、
当時はごく普通のレシピだったそうです。

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白いマジパンでフルーツケーキを包みこんだものが、
テュウェルフスナイトケーキ。
ミンスパイは大きな円形に焼いてあります。

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ドライフルーツの入ったパンケーキ。

今のような食糧事情とは全く異なって、
当時はお金持ちでこのようなメニュー。
私たちが文献で目にするチューダー朝のころの食事は、
そのほとんどがお金持ちの人たちのもの。
農民たちの食事の記録は、
ほとんど残っていないのだそうです。
(彼らのレシピブックがあるはずないし、納得。)

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このオーブンはチューダーよりもかなり後のものですが、
オーブンの仕組みはチューダーのものとほぼ同じです。
小枝が大量に必要なので、
パンを焼くのは、手間とコストがかかる作業なのです。

というかんじに、
時代が違えば、キッチンの構造も
レシピもみーんなちがう。
面白いと思いませんか?
今でも機会があればチューダー朝の食事について
レクチャーを受けに行ったりしています☆

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古い建物を修復&保存して、
一般公開している「オープンエアミュージアム」

ご興味のある方には、
山口もも 旅行案内・お菓子レッスン」のサービスでも
チューダー朝のキッチンをご案内いたしますので
ぜひご利用くださいね。

チューダ朝のクリスマスについては、
「英国の暮らしとおやつ」に写真つきでご紹介しています。

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12 10

英国のお菓子、ミンスパイ。

2014年も12月となりました~。
一年、一年、大事に暮らさないとなーと思うお年頃☆

今年は、
私にとって色々な意味で
新しい節目となったような気がします。
これから、一年、3年、5年という風に区切りをつけて
日々精進していかないとね、、という気持ちです。

言葉も習慣も違う異国の地で、
健康でのびのび過ごすことができました。
これからも感謝の気持ちを忘れずに
過ごしていきたいと思いまっす。

さて、
もうすぐクリスマス。
イギリス人にとって、
一年で一番大きなイベントです。
そこで欠かせないお菓子がミンスパイです。

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ミンスパイは、
中世から伝えられている伝統菓子。
クリスマスの12日間に
12個のミンスパイを食べると
迎える一年を健康に過ごせるといわれてます。

もともとは、ミンスミート(ひき肉)入りのパイで、
お肉とドライフルーツ、刻んだりんごなどを加えて作るパイでした。
このフィリングは、ミンスミートと呼ばれるのですが、
今ではお肉は消えて、その代わりにドライフルーツがたっぷりとなっています。

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(通常は、こんな風にパイの上はしっかりと蓋がしてあります。)
私がミンスパイに出会ったのは
渡英して、初めてのクリスマスでした。
それまでドライフルーツたっぷりのお菓子を食べたことがなかったため、
ミンスパイ、クリスマスケーキ、クリスマスプディング全般、
あまい・・・・・・なぁ。
というのが第一印象でした。

そのころ、料理研究家のナイジェラローソンが
テレビで彼女オリジナルのミンスパイを作っていて、
それがスタートップと呼ばれる
パイの蓋の部分が星の形という
可愛いデザインだったのです。
今ではごくふつーのデザインとなりましたが、
当時は画期的でとってもかわいかった。

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私も早速とりいれて、
今でもミンスパイは星型(雪の結晶がお気に入り。)にしています。

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ミンスパイは、
手作りのミンスミートで作る方が断然美味しいです。
ミンスミートは、材料を混ぜ合わせるだけ。
瓶詰めしたら少なくとも3週間ぐらいはねかせてから
お菓子作りに使います。
冷暗所に保管すれば、1年以上保存できますよ。
(私は4年間、寝かせたこともあります。)

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ミンスミートは残ったら、
お菓子に焼きこんだり、
シンプルに食パンにトーストしても美味しですよ。

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ミンスパイのお話やレシピは、
「お菓子を習いに英国へ」
「英国の暮らしとおやつ」(こちらは、クランベリーで作るミンスミートです。)
にてご紹介しています☆
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01 28

クリスマスのお菓子2013

1月になっても、クリスマス用に買ったり、
いただいたお菓子が
いまもキッチンにたくさんある家は多いのではないでしょうか・・・。

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こちらはクリスマスストッキングによく入っている
聖ニコラウス(サンタクロース)のチョコレート。
15センチぐらいはあって、チョコの中は空洞。

私は昨年までこのチョコレートはクリスマスプレゼント用にあるものと
思っていたのですが、
他の国では聖ニコラウスの祭日にこのチョコレートを子供たちはもらえるそうで。
国によっていろいろな習慣があるんだなーと
改めて思いました。

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毎年みかけるミスターキプリングのミンスパイ。
市販のミンスパイは、パイ生地もとにかく甘いので、
これを食べるとおなかがいっぱいになります!

12月の初めごろだったでしょうか。
ランチの前に
知り合いのお宅でミンスパイを二つとコーヒーをいただいたら、
おなかがいっぱいになってランチを食べられませんでした。。
そのくらい、ボリュームがあります。

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マークスアンドスペンサーのクリスマスケーキとクリスマスプディング。
クリスマスケーキは、フルーツケーキの周りに白いアイシングがないタイプ。
アイシングが苦手な人には嬉しいタイプです。

クリスマスプディングは鍋で蒸すか、電子レンジで温めなおしてからいただきます。

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クリスマスプレゼントにいただいたお花。
ヒヤシンスの寄せ植えに周りに小さなりんごが飾ってありました。

しばらくしたら白いヒヤシンスが咲いていい香り。

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マークスアンドスペンサーでみつけたクリスマス用のお花。

紫色のお花にシルバーのスプレーが吹いてあります。

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そして。
クリスマス前のテレビガイド。
クリスマスから年明けまでは映画が多いのですが、
年明けから始まったシャーロックの記事もよくみかけました。

実は私、いままでのシャーロックシリーズは一度も見たことなかったのですが、
日英色々な方から、面白いというお話を聞いていたので、
今シリーズから見始めました。
確かに面白いですね!

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駄菓子のひとつ。
ラブハート。
包みの中にラムネみたいなお菓子がいくつか入っています。
見たことある方、多いのでは?

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次にクリスマスの風景も見るのは
今年の12月かぁ。

今年はどんな年になるのでしょうか。



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気に入った記事や写真などをピックアップしていきたいと思っています。
どなたでもコメントできますので、お菓子やイギリス生活のことなどで
交流し合える場となればいいと思います~。

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12 28

クリスマスのお菓子

クリスマスにはどんなお菓子を食べますか?
子供のころは、生クリームをデコレーションしたチョコレートケーキが好きでした。
我が家では、アイスクリームのケーキも多かったかな。

イギリスではクリスマスを祝う歴史が長いので
中世から続く伝統菓子がいくつかあります。

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お仕事関係の方から、
クリスマスプレゼントとしていただいたミニクリスマスケーキ。
フルーツケーキの上に白のロイヤルアイシング。

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こんな風に簡単にラッピングして、
かごに入れて、一人ひとりに配っていました。

現代人は、モノにあふれた生活を送っているので
プレゼントは、ほんとうに迷います。
手作りのクリスマスケーキなんて、
なかなか粋なプレゼントですね。

伝統菓子以外にも、
ビスケットやカップケーキ、
外国のお菓子(パネトーネ、シュトーレン、ベルギーのチョコレートなど)
も人気があります。

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クリスマスにちなんだお菓子で、
こちらは、モダンバージョン、アイシングビスケット。

穴をあけてひもを通せるようにすれば、
クリスマスデコレーションにもなりますよ。

最初にアイシングのビスケットを見たのは、
アメリカのカリスマ主婦と言われたマーサシュチュワートの料理本でした。
それから渡英して、イギリスの料理本でも見かけるようになったのだけど、
今ほどアイシングビスケットは流行っていませんでした。


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作る工程は、もう工作と一緒。
色をつけたり、飾りをのせて楽しみます。

私は好きなアイシングビスケットのお店は、
Biscuiteers
もう、かなり前にそこのお菓子本を購入して以来のファン。

今年は、クリスマスに向けて
ロンドンのデパート「セフルリッジズ」のショーウィンドウに
Biscuiteersのチームが、ジンジャーブレッドで街の模型を組み立てたというニュースがありました。





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クリスマスケーキのフルーツケーキも小さいと、またかわいい。

パイレックスの丸いお皿で焼くと、
焦げずに上手に焼けることを発見してからは、
フルーツケーキはガラス製の容器で焼いています。

小さめなので通常よりも早く焼ける。

型紙は、容器よりも少し高めにしておくのも、
美味しく焼くコツです。

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小さいサイズだから、
このままラッピングしてプレゼントにしても喜ばれます。

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クリスマスマーケットでみかけた、
手作りのクリスマスカップケーキ。

カップケーキのお菓子は、比較的イギリスでは新しい部類に入るかな。
最近では、そこらじゅうで見かけますが。

お誕生日会でも、カップケーキを沢山焼いて、
その上にローソクを立てることも増えてきました。


今日ご紹介した、アイシングビスケットのレシピは、
「お菓子を習いに英国へ」のお祝い菓子の章にのせています。
お誕生日のケーキや、クリスマスケーキもあるのでぜひご覧ください★





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フードライターの山口ももです。

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